SGチャレンジカップの余韻に浸っているころではあるだろうが、一般戦であろうと熱い走りを見せるのがボートレーサー。そしてチャレンジカップはフライング休みのため雄姿を見せることができなかったが、三国水面とは相思相愛の赤岩善生が11月30日から4日間で開催の「カニ坊チャンネル杯」に登場する。遠征勢ながら当地V9実績、9月の三国周年でもしっかり優出(優勝戦4着)している。今年はG1で3回の優出と好調で、このシリーズでは抜けたV候補となる。短期決戦ではあるが高い整備技術と闘志あふれる走りで引いたモーターの良し悪しに関係なく、けん引するだろう。
対抗には今期はA2級ではあるが地元の石田政吾を推す。近況は好調で10月末には常滑で2022年2月以来の優勝。A1級復帰も決めており巧腕が戻ってきた印象だ。地元の牙城を守る石田に期待したい。当地は走る機会が多い準地元の田中和也も優出は外さない。スタート力なら伊藤将吉か。三国ファンからなじみのある君島秀三も攻撃力は高い。近況調子がいい赤羽克也も1着率が高く狙っていきたい存在だ。若手では初のA級昇格を決めた地元の為本智也の走りに注目してほしい。
今回ピックアップするのは大阪支部、第97期の田中和也。養成所時代には、リーグ戦勝率はトップとなる7.72。リーグ戦で2回の優勝、卒業記念競走でも優勝を挙げるという文句のない成績で卒業しプロレーサーの道へ。2005年11月に地元の住之江でデビューし、なんと同節の4日目に初勝利を挙げると、そのまま準優出まで決めて鮮烈なデビューを飾りファンに多大なインパクトを与えた。その後、着実に経験を積み重ね2010年後期に自身初のA級へと昇格すると、同年7月に住之江で行われたG3第46回報知新聞社賞ダイナミック敢闘旗で待望の初優勝を挙げた。田中のレーススタイルはどんなモーターでも乗りこなし、コース不問で上位着を狙える自在型。「何もしていないですからね」のコメントがでると積極的に狙いたい。そんな田中だが前回当地参戦時には5号艇で優勝戦に乗ったものの、転覆により悔いの残る結果となってしまった。加えて妻である原田佑実も新期2走目にして痛恨の勇み足により当地水面に散った。夫婦の無念を晴らすべく当地水面を自在に駆ける田中和也に熱い声援を送ってほしい。
全国過去3節成績 |
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2023/11/21~2023/11/24常 滑 スポーツニッポン創刊75周年記念競走 111321[2] |
2023/11/12~2023/11/15三 国 新東通信杯 111441[2] |
2023/11/03~2023/11/08若 松 読売新聞社杯GI全日本覇者決定戦開設71周年記念競走 5 645 123 23 |
※数字は11/29現在のものです。