年末の大一番グランプリの裏開催だが豪華なメンバーがそろった「スカパー・ブロードキャスティング杯」。寒さも本格化する12月15日から6日間で開催される。このシリーズは男女混合戦となっており、実績あるベテランあり、これからのボート界を担うルーキーあり、華麗なる女子レーサーありと、まさに多彩なメンバー構成となっている。中でも優勝候補に推すのがルーキー世代の一番星、上田龍星だ。今年のSG参戦はオールスターのみと物足りなさは否めないが、そのオールスターでは不完走のアクシデントがありながら3号艇で準優勝戦へ進出。優出はならなかったが存在感は際立っていた。今年は優勝なしと苦戦したが、それを払拭する走りに期待したい。
難敵となるのは田頭実だろう。ベテランとなった今もスタート力は健在でコース取りから目の離せない存在。12月1日時点で優勝回数は5回と1つでもVを積み重ねたい田頭にとっては気合の入る一戦だ。また、クイーンズクライマックスを控える守屋美穂、平山智加といった指折りの女子トップレーサーも参戦し、華やかさも映えるシリーズとなっている。
先日の当地周年をパーフェクトVの圧倒的強さで制した毒島誠。今のボート界をけん引するトップレーサーであることを再認識させる圧巻の走りだったが、その毒島が所属するのが群馬支部。選手層が厚くベテランから若手まで記念戦線で活躍を見せるレーサーが多い。その群馬支部で今後の成長が楽しみな若手レーサーの1人として注目したいのが大澤風葵だ。2020年5月デビューの126期、大澤普司を父に持つ2世レーサーで初出走からわずか6節目で初勝利を挙げるなどデビュー当初から実力の片鱗を示していた選手だ。今年9月には4日間のショートシリーズで開催された桐生一般戦で126期一番乗りとなる初の優出(4着)を果たした。さらに2022年前期の適用勝率は自己最高となる4.44をマーク。この勝率アップの要因としては、インコース解禁による1着数の増加が考えられるが、実戦経験の少ないインコースでも無難に逃げを決めるあたりに非凡さを感じる。三国は今年5月の一般戦以来となる2度目の参戦。思うような結果を残せなかった前回よりも確実にレベルアップしている大澤の奮起の走りに期待したい。
全国過去3節成績 |
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2021/12/02~2021/12/07多摩川 第7回ホットマンカップ 3 463 転64 1 |
2021/11/11~2021/11/15鳴 門 第5回鳴門天然温泉あらたえの湯なるみ丸カップ競走 442 463136 |
2021/10/07~2021/10/10浜名湖 浜松商工会議所会頭杯 6 46336 |
※数字は12/14現在のものです。