グランプリの椅子をかけた白熱のバトル、SGチャレンジカップも終わり、賞金ランキングは確定している時期。12月1日から6日間で開催されるレースが「スカパー・ブロードキャスティング杯」。年末へ向けた大一番への調整となる時期ではあるが、三国には超豪華メンバーがそろった。今年1月に芦屋周年、9月には地元桐生の周年を制し賞金ランキング9位(11月11日現在)につけるボート界のトップレーサー毒島誠が参戦だ。今年は抜きん出たレースを見せているわけではないが、爆発力ある毒島にとってはいいリズムでグランプリに乗り込みたいところ。当地は昨年のG1で完全優勝を達成するなど、その好リズムを生み出すにはもってこいの水面ではないだろうか。このシリーズは文句なしのV候補1番手となる。
地元の牙城を守るのは、福井支部のスピードスター萩原秀人だ。毒島にも引けを取らない高速旋回でV戦線を盛り上げる。当地は4回のG1優勝と地元選手以上の好相性、吉川元浩もいる。前回は優勝戦Fとなったが汚名返上の一戦となる。ほかにも三国ではG2を含む8Vの実績を持つ赤岩善生も参戦と、強豪ぞろいで見逃せない一戦だ。
今回ピックアップするのは兵庫支部、第79期の吉川元浩。1996年11月17日から尼崎で行われた一般競走でデビューし、その1走目でいきなりの初勝利を挙げ華々しくデビューすると、その約2年後の1999年1月12日から丸亀で行われた「大型映像装置スマイルビジョンカップ」で自身初の優勝。そして2017年4月16日に芦屋で行われた「第8回芦屋町長杯争奪戦」では、史上17人目となる24場全場制覇を達成している。これまでの記念戦線での優勝回数もSG・4回、G1・20回、G2・2回ともちろんボート界でもトップクラス。期別成績で見ても2000年以降A1級をキープし続け、A2級へと降格したのは出走数不足が原因での2011年後期の1回のみ。新期の適用勝率も7.15とハイアベレージをマークしている。そんな吉川だが前回の当地参戦は2022年7月27日から行われた「三国モーニング スタートキング争奪戦」で、順当に優勝戦の1号艇を勝ち取ったがまさかのフライングに散った。強敵も多い今シリーズだが、前回の雪辱を果たす吉川の豪快な走りに期待。
全国過去3節成績 |
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2022/10/25~2022/10/30常 滑 SG第69回ボートレースダービー 3 412 3 3 22 |
2022/09/26~2022/10/01尼 崎 GI尼崎センプルカップ(開設70周年記念) 2 656 33333 |
2022/09/17~2022/09/22びわこ GⅢキリンカップ2022 1432124131[2] |
※数字は11/30現在のものです。